マイクロドローンによる狭所調査
マイクロドローンによる狭所調査
建築分野におけるドローンの活用は、外壁点検など屋外での活用が中心です。
その為、建物設備の為の活用事例や特許数は少ない傾向が見られます。しかし、ドローンによる無線法による適用されるが室内である為、航空法による制限は適用されないなど活用の可能性は広がっております。
四門では、建築研究所と協力し2019年度からマイクロドローンによる室内の狭所調査の可能性を模索してきました。
マイクロドローンとは
マイクロドローンとは、小型で軽量なドローンを指します。
手にのるサイズのコンパクトな機体を使用することで、建物にぶつかっても建物を傷つけず飛行できます。
そして、機体に搭載する強力なLED ライトは、暗所でも飛行と撮影を可能にします。
マイクロドローンによる狭所調査で期待されている調査
■ 調査員が入るのが困難な狭所空間
■ 設備機器の定時監視
■ 立入り困難な設備配管の可視点検
■ 赤外線カメラによる不具合調査
■ 隣地境界線近くに建つ外壁面
■ 幅が狭い連棟の外壁劣化調査
■ 小屋組の漏水痕調査
人が入って調査するのが困難な箇所に調査できる可能性があります。
マイクロドローンによる狭所調査の流れ
360度マイクロドローンによる調査
・機体寸法:幅245mm× 全長190mm× 高さ45mm
・総飛行重量(バッテリー含む):392g
・飛行時間:約3.5 分
・カメラ(記録用)解像度:5.7K(30fps)360 度
・LED 照明あり:1.8W 上下4 灯+ 横方向全周LED テープ
・映像伝送:5.7GHz 帯アナログ伝送(業務無線局開局済)
・操縦装置:2.4GHz 帯 FMT-02(双葉電子工業製)
360度マイクロドローンの特徴
手にのるサイズのコンパクトな機体ながら、カメラレイアウトの工夫により映像に機体は映り込みません。そのため完全な360 度の映像撮影が可能になりました。機体に搭載する強力なLED ライトは、
暗所でも飛行と撮影を可能にします。
市販のフレームやフライトコントローラー(FC)等をベースとしていますが、モーターとプロペラの組み合わせ、キャノピーとLED 照明などは完全オリジナルのものです。また、FC には点検撮影に最
適化した独自のパラメーターの設定を行っております。
また運用時は、FC 基板やカメラ本体はオンラインに接続されることはありませんので、位置情報や撮影データの漏洩の心配はありません。